北陸道ー熱愛ライン-第3話 3200文字 バロン椿

北陸道ー熱愛ライン-第3話

夏休み、高校2年生の高木秀夫は、知り合いから「ちょい手伝うて欲しい」と、お土産店の店番を頼まれた。気が進まないアルバイトだったが、出掛けてみると「社長はん、拭き掃除、終わったけど」と、36歳の熟女、木村美佐江が現れた。
何やら胸が高まるが、狭い町だから仲良くなっても噂になるのも早い。さて、どんなことになるか……

作家名:バロン椿
文字数:約3200文字(第3話)
管理番号:k138

食事だけのつもりが……

アルバイトを始めて2週間が過ぎた頃、午後6時過ぎ、店を閉めていた秀夫は美佐江から「ご飯食べにいかへん?」と誘われた。断る理由はないが、あれこれ言われたくないから、家には「友だちと飯を食うてくるさかい」とウソをついた。
8月の日の入りは午後6時半頃、夕陽を見て海岸通りを並んで歩き、「ここのお刺身、美味しいんよ」と彼女の行きつけの居酒屋に入ると、「いらっしゃい。いつもご贔屓に」と店の大将が明るく迎えてくれた。

奥のテーブル席に腰を下ろすと、直ぐに「どうぞ」とおしぼりが。「どうも」と答えた秀夫はちょっぴり大人になった気分になっていたが、それを「こないな店、来たことある?」と笑う美佐江はお品書きを広げ、「今日は何がええの?」と言うと、大将は待ってましたとばかりに、「さざえに太刀魚、おお、そうや、岩牡蠣があんで」とカウンター奥の生け簀を指さした。

間もなく運ばれてきた生ビールに、「うわー、これこれ」とはしゃぐ美佐江はグイグイと一気に半分ほど飲み干し、「ああ、うまい」と土産物店では見せたことがない顔で笑う。秀夫はウーロン茶だが、同じように「ああ、うまい」と真似すると、「あら、旦那はん、今夜はとことん付き合うて」と甘えた声を出す。
そんなテレビドラマみたいなことをしているところに、料理が運ばれ、勿論、岩牡蠣も。

テディプレイスーツ一覧02

「秀夫ちゃん、ほら、お食べ」
「うん」
美佐江が料理を勧めれば、
「美佐江はん」
「あらら、お酌してくれんねん」
と秀夫がビールを注ぎ、それが日本酒に変わり、料理は秀夫が、お酒は美佐江が、テーブルの上は全て空っぽ。楽しい時間はあっという間に過ぎる。

「またね」と美佐江が大将に挨拶し、揃って店を出ると、日はどっぷりと暮れ、昼間の暑さはどこへやら、頬にあたる夜風が気持ち良かった。
秀夫は美佐江と並んでふらりふらりと歩いていたが、ほろ酔い加減の美佐江が「うちでお茶でも飲んで行かへん?」と腕を絡めてきた。
時計を見ると、午後9時近くだが、10時までに帰れば……「ええよ」と秀夫は逆に美佐江を引っ張るように歩きだした。

そして、寄り添って歩くこと10分、お寺の横に小さな一軒家が見えてきた。
「あれ?」
「そう」
今度は美佐江が秀夫を引っ張り、家の前に。
「ええの?」
「ええに決まっとる」

そして、「狭いとこなんよ」と美佐江が引き戸を開けると、プーンとお化粧の匂いが。中に入った美佐江は灯りを付けると同時に「暑いわね」と、エアコンのスイッチを入れた。間取りは手前が六畳、奥が四畳半か……玄関を上がった秀夫が家の中を見回していると、「遠慮せんと」と六畳間に。奥に入った美佐江が「少しくらいなら飲めるやろ」と缶ビールを2つ持ってきた。

「いや、僕は」と言うも、「1時間もすれば醒めるさかい、飲みなはれ」と美佐江に一つ渡され、一緒にプシューと缶を開け、一口口をつけるが、苦くて、「美味しい」なんて言えない。隣に座る美佐江がゴクゴクと、その口元から零れたビールが一筋、二筋と胸元に流れ込んでいく。そして、「ふぁー、美味しいなあ……」と。秀夫も我慢して、もう一口。旨いとは思わないが、「ふぅーー」とやると、「ふふふ、赤なってる」と冷やかされた。

確かに顔はカアーと熱くなっているが、それはアルコールのせいばかりでは無い。……りりりりりり……と虫の鳴く声が聞こえてくる。時計を見ると、9時30分を過ぎている。そろそろ帰ろうかと、缶を置く秀夫に、残っていたビールを飲み干した美佐江が「ふぅぅーー」と伸びをすると、そのまま後ろに倒れ、「ほっこりしたわね(疲れたわね)」と仰向けに横たわった。

妙な気配に、秀夫はゴクリと生唾を飲み込むが、それが聞こえたのか、ふふっと笑った美佐江は「ええ男やね」と呟く。「えっ」と振り向くと、「秀夫ちゃんのことやで」と笑う。「おちょくらんといてや」と返すと、「ちゃう、ほんまにええ男やで」と手を握ってきた。

ビックリして、「ど、どないしたん?」と手を引こうとすると、逆にその手をたぐり寄せるようにして美佐江が身を起こし、「うちのこと、どう思っとる?」とにじり寄ってくる。先程までとは様子が変わり、その顔はとても艶っぽく、目が潤んでいる。気圧され、「ど、どうって……」と言葉に詰まるが、「分かっとる癖に意地悪やな。好きか、嫌いか聞いとんのや」と美佐江が身を寄せてくる。慌てて「あっ、いや、ぼ、僕は、す、好きどす」と言うと、「そないなことを言ってくれるんは、秀夫ちゃんだけや」と急にしおらしくなった。

秀夫の頭から、「午後9時半、もう帰らんと」は消えている。
感情の起伏が激しくなった美佐江は秀夫から缶ビールを取り上げると、ゴク、ゴクッと飲んで一息入れると、「うちのこと、〝男あさり〟ってみんなが言うとるの知っとるやろ?」と、今度は拗ねたような口ぶり。答えに困り、「あ、いや」と右往左往すると、美佐江は「惚けんかてええ」と残るビールを飲み干し、「まあ、ええわ」とブラウスのボタンを一つ、二つと外し始めた。

初めてのセックス

友だちと「へへへ、見ろや、これ」とエロ写真を見せ合ったり、「やりてえなあ」と言ったりしても、それは単なる戯言。こんなことがおきるときは腰が退けるもの。
「あ、いや」とオロオロする秀夫に、「好きになってしもうたんよ、秀夫ちゃんが」とブラウスの前を開いた美佐江がしなだれかかってきた。
「み、美佐江はん……」
驚きを通り越し、腰を抜かした秀夫に美佐江は、「ほんまに好きになってしもうたんよ」とズボンの上からだが、股間を撫でてきた。

時刻は間もなく午後10時。帰ってこない秀夫を「遅いわね」と心配する母親に、父親は「夏休みだ、ちょいとは羽目外したってええやろう」と宥めていたが……
奥の四畳半、蛍光灯を絞った薄ら明かりの中、布団の上では、
「み、美佐江さん……」
「好きよ、好きなんよ、秀夫ちゃん……」
と、二人は素っ裸で抱き合っていた。

シースルーランジェリー一覧02

美佐江は〝男に色目を使う〟なんて言われていたが、言い寄られ、仕方なく身体を許したことはあっても、自分から浮気なんかしたことはなかった。でも、今夜は違う。「あ、ふぅぅ……」と、一旦、唇を離すと、今度は口をめいっぱい開いて、「秀夫ちゃん!」と秀夫に吸い付いた。

秀夫にとって美佐江は夢精までした相手。だから、「み、美佐江さん!」としっかり抱き留め、吸い返した。こうして肌を合わせた二人は舌を絡ませ、布団の上を転がりながら、お互いの唾液を貪るように吸い、飲み下し、また求め続ける。
エアコンは動いているが、燃え上がる二人には効果が無い。肌に滲む汗に唇を離した美佐江は秀夫の手を掴んで、股間に引き込んだ。もわもわとした陰毛に指先が触れる。動かすと肉片に触れる。指でその肉片の合わせ目を撫でると、ヌルヌルしてきて「はぁ、はぁ……」と美佐江の吐息が悩ましいものになった。

感じている、そう思った秀夫が指を立てると、簡単に割れ目に入る。掻き回すと、ピチャピチャと音がするほどに濡れて、美佐江は「はあぁぁ……」と首を振り、続けると「あうっ、あうぅぅぅ……」と秀夫の頭を掻きむしって身悶え、「早く、早く、入れて……」とせがんできた。

やり方なんか知らないが、「う、うん」と小さく頷いた秀夫が覆い被さると、脚を開いていた美佐江が体を下から両手で抱きかかえ、硬直したペニスの先端を濡れて口の開いた膣に埋め込み、グッと引き寄せる。
言葉なんか出てこない。秀夫は美佐江にしがみつくだけだが、ペニスは美佐江の膣道に滑るように入り、二人の体は一つになった。

「ああ、ああ、秀夫ちゃん、秀夫ちゃん……」
美佐江の腰がうねり、二人は互いに体を擦り合わせるが、初めての行為に秀夫が我慢など出来る筈が無く、たちまち「あ、あ、あああ……」と呻くと、「あっ!あっ!あっ!……」と勢い良く美佐江の膣の中で、ペニスが弾けてしまった。

(続く)

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