名残りの宿-第1話 3020文字 城山アダムス

名残りの宿-第1話

ひろしと静香は5年間不倫の関係を続けていた。静香には娘が一人いたが、ひろしとの愛欲に溺れ、子どもを顧みなくなる。寂しさを感じた静香の娘がついに家出してしまった。静香は娘のためにひろしとの別れを決意する。そして最後の夜をとある老舗旅館で迎えた。

作家名:.城山アダムス
文字数:約3020文字(第1話)
管理番号:k094

僕と静香は、岩手県大沢温泉のとある旅館に来ている。
旅館のすぐ横を小川が流れ、せせらぎの音が心地よく谷間に響き渡っている。かつては宮沢賢治や高村光太郎、そして相田みつをなども訪れたことのある老舗旅館だ。

静香が以前、この旅館のポスターを見て、
「私もこの旅館にゆっくり泊まってみたいな。」
とつぶやいたのがとても印象に残っていた。僕も、静香といつかこの旅館に一緒に泊まってみたいと思っていた。

僕は今日と明日の二日間、この旅館の近くの花巻で学会があり、ここに宿泊することにした。学会が終わると、僕は九州の大学に赴任することになっている。静香も友だちと泊まりに行くという口実で子どもを実家に預け、僕と最後の夜を過ごすために、この旅館を訪れたのだ。
「二人っきりで旅館に泊まるの初めてね。」

静香は、チェックインしてから部屋に入るまで、ずっと楽しそうにはしゃいでいた。
さっそく僕たちは温泉に入ることにした。静香と一緒に混浴露天風呂に入りたかったが、露天風呂は貸し切りにできないため、他の客も入ってくることが予想される。静香は構わないと言っていたが、僕以外の男に静香の身体を見られるのは絶対嫌だった。

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僕たちは、男湯と女湯の大浴場に別れて入った。大浴場は浴槽が広く、開放感に溢れている。すぐ横を豊沢川が流れて、さらさらと川のせせらぎが聞こえる。僕は湯船に浸かりながら、静香もこのせせらぎを聞いているかな・・・と、ふと思った。
温泉から上がると、静香はもう部屋に戻っていた。

「とてもいいお湯だったわね。」
静香は湯上がりの火照った身体を冷ますため、窓際に腰掛けている。窓から遠くに見える丘陵に、赤く燃えた太陽が沈みかけていた。
「ほら、夕日が沈んでいく。」

静香のきれいな横顔は夕日に照らされ、赤く輝いている。遠い山のかなたに消えていく夕日のように、約5年の間熱く燃えた僕と静香の関係も、この名残りの宿で終わりを迎えようとしている。
静香の風呂上がりの身体を、白地を基調とした浴衣が包んでいる。浴衣の生地は薄く、身体の輪郭がかすかに透けて見えている。静香は下着を着けていないようだ。

「お風呂上がりでのど渇いちゃった。お茶を入れるね。」
静香は窓際から立ちあがり、部屋の中央に置かれた大きなテーブルの横に座って、急須にポットのお湯を注ぎはじめた。前かがみになった静香の浴衣の襟元から胸の膨らみが見えている。静香が前かがみになると浴衣の襟が浮き、その隙間から淡い薄茶色の可愛い乳首も覗いている。

僕は、その襟元に手を差し入れたい衝動に駆られた。静香の隣に座り、肩を抱き寄せた。
「ちょっと、まだだめよ・・お茶飲んでから・・・。」
静香は僕の手を払いのけた。僕は構わず静香の浴衣の帯の結び目を解いた。静香の浴衣がゆるみ、襟の間から乳房がポロリと顔を出した。

「まだ、だめだってば・・。」
「時間がもったいないよ。」
僕は1時間でも、1分でも長く静香の肌に触れていたかった。僕たちは今夜で関係が終わってしまうのだ。明日の朝、別れた後もう二度と肌を合わせることはない。
「本当に、今日が最後なのね。」

静香も名残惜しそうにそうつぶやくと、観念したように僕に身を任せてきた。僕は静香を抱き抱えながら、隣の和室に敷かれた布団まで静香の身体を運んだ。静香は布団に仰向けに寝た。僕が静香の浴衣の襟元を開くと二つの膨らみが露出した。窓から差し込む赤い夕日に包まれて、静香の胸の二つの膨らみが呼吸に合わせてゆっくり揺れている。静香は、そっと目を閉じた。

その時だ。リンリンリンと部屋の電話が鳴った。
「お食事のご用意ができました。今からお運びしてよろしいでしょうか?」
「はい、よろしくお願いします。」
僕は午後6時に食事の予約を入れていた。もう6時を過ぎている。仲居さんが部屋に料理を運んできた。ここの旅館は四季折々の食材をふんだんに取り入れた豪華な料理でも有名だ。

和室のテーブルの上に料理が並んだ。
「私たちにとって、最後の晩餐ね。」
静香はそう言うと悪戯っぽく微笑んだ。豪華な料理に目を輝かせている。
今夜が最後だというのに、静香には悲壮感があまり感じられない。むしろ、旅館で過ごす夜を満喫し、このひとときを楽しんでいるようにも見える。

僕も、静香がせっかく楽しそうにしているのだから、重い話題は出来るだけ避けようと気を遣った。
「乾杯。」
生ビールで乾杯した。そして、テーブルの上に並べられた料理に舌鼓を打った。
「この鯛と海老のお造り新鮮ね。」

「やっぱり岩手牛は柔らかくて、甘みがある。」
静香は料理を食べながら日本酒をぐいぐい飲んでいる。静香はお酒が大好きで、僕とデートする時は居酒屋やバーなど、お酒の飲める店を好んで選ぶ。僕はお酒はたしなむ程度で、静香ほど強くはない。

今夜は静香と過ごす最後の夜だ。飲み過ぎて、夜、僕の分身が役に立たなくなったら大変だ。それに、静香はお酒が入ると、信じられないくらい淫らになる。今夜は激しく燃えそうだ。
「私、少し酔ったみたい。」

食事が済むと、静香は隣の和室の布団の上に横になった。
「その方がいい。静香は酔うと淫らになるから。」
「もう・・・ひろしさんったら・・・。」
「僕も少し酔ったみたいだ。」

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僕と静香は、布団の上に二人並んで仰向けに寝た。僕はゆっくり静香の浴衣の帯に手を伸ばし、するりと帯を解いた。
浴衣の裾を開くと、きれいな静香の裸身が露になった。白い肌の下腹部の陰毛が黒々と浮き出ている。その陰毛の下には細いきれいな足が伸びている。
「静香。きれいだよ。」

僕は心から美しいと思った。静香の美しい裸体に見惚れていた。静香のこのきれいな身体を見るのも、これが最後なのか・・・僕は静香の肢体を愛おしむ様に眼差しを注いだ。
静香は自分の体が僕に見つめられているのを意識してか、陰毛を両手で覆い隠そうとした。

「手をどけなさい。」
静香は素直に陰毛の上から手を外した。
「足を開いてごらん。」
静香はゆっくりと足を開いた。陰毛の奥にサーモンピンクの割れ目が愛液に濡れて光っていた。

今まで何十回、いや何百回、あのピンク色をした割れ目に、手で触れ、口づけをし、舌を這わせ、そして、僕の分身を挿入してきたことだろう。静香の割れ目は、あたたかく、柔らかく、そしていつも優しく僕を受け入れてくれた。僕は、静香の割れ目をとても愛おしく思った。

静香の身体を心行くまで眺めた後、静香の安らぎに満ちた美しい顔をじっと見つめた。静香も微かに笑みを浮かべながら、僕を見つめている。僕は静香に顔を近づけ、そっと唇にキスした。静香の唇は少しふっくらとして柔らかく、温かだ。
舌先を静香の唇の間に差し入れた。舌先で軽く静香の舌先を愛撫する。静香の舌先もそれに合わせるように動き出した。やがて僕と静香は激しく舌を絡め合う。

僕は静香の唇を貪りながら、胸のふくらみを五本の指先で軽く撫でた。ゆるやかに膨らんだ乳房の周りから乳首の寸前まで、筆の毛先でなぞるようにそっと撫でた。指をゆっくり動かし、乳首の寸前で止める。乳首には触れない。それを何度も繰り返す。
「いやーん。」
静香は思わず声を漏らす。

僕は静香の膨らんだ乳首に軽く指を添えた。一瞬、静香の上半身がピクンと跳ねた。
指先は静香の乳首に触れるか触れないかくらいの軽さで置いているだけで、指先で静香の乳首の感触を楽しんでいる。静香の胸が動く度に指先が乳首を微かに刺激し、乳首は硬さと膨らみを増している。

(続く)

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