愛した人はいつも人妻でした-第1話
大学職員として働く典政は、なぜか人妻ばかり好きになってしまう。
次々と現れる3人の人妻との恋の結末は。
作家名:美里田 摩夜(みさとだ まよ)
文字数:約2240文字(第1話)
管理番号:k145
序章
俺がこの県にある私立大学に事務職員として就職したのは昭和がもうすぐ終わり、平成という新しい時代を迎えようとしているそんな時代だった。
いままで何人かの女性を抱いてきたが、この時代に抱いた3人の女性は今も忘れられない想い出の人たちだ。
邦子の章
一
産休代替の非常勤職員として俺の職場にやってきた彼女を見た第一印象は、小さくてかわいい子だ。
身長は150センチないくらいであろう小柄で小顔な女の子。
スタイルもよくスレンダーなのに胸の膨らみは大きく感じた。
名前は邦子。
俺の3歳年上とのこと。
年齢の近いふたりが意気投合するのにさほど時間は掛からなかった。
気さくな邦子は、仕事帰りの飲み会に誘うとよく付き合ってくれた。
今日も先輩二人に俺と邦子の4人で飲みに出掛けていた。
邦子は酒が強くよく飲んだが、その日はちょっと飲み過ぎたようだった。
ふらふらとトイレに立ったので、心配で見にいくと男女共同の洗面所でうずくまっていた。
俺は邦子に駆け寄り背中をさすった。
「くにこさん大丈夫ですか?」
「あ。ごめん、ごめん。大丈夫。ちょっと飲み過ぎた」
邦子はそう言って笑った。
トイレの洗面所とはいえ、初めて邦子とふたりきりになったことで興奮した俺は、ふらっと立ち上がった邦子を後ろから抱きしめた。
「ねえ、キスしていいですか」
邦子を抱きしめながらそう聞いた。
邦子は振り向くと何も言わず唇を重ねてきた。
そしてすぐさま邦子の舌が侵入してきた。
思わず俺も舌を絡ませた。
ディープキスを生まれて初めてした俺は、キスってこんなに気持ちのいいものなのだと感動した。
邦子に旦那が居ることは知っていた。
しかし、俺のキス要求に応えてくれたのがたまらなくうれしかった。
もう、どうしようもなく邦子を好きになってしまった。
二
数日後に俺は邦子との初めてのデートにこぎつけた。
なんとか口説き落としたのだ。
待ち合わせの駅に現れた邦子は、可愛らしいワンピースを着ていた。
女の子とのデート経験が少ない俺は、邦子のリクエストに従い新宿でウインドウショッピングにつきあった。
俺は邦子と街を歩くだけで幸せだった。
「ねえ、お昼どうする?」
俺が邦子に尋ねると。
「そうだね、パスタなんかどう?」
「いいね。どこで食べよう」
「のりくんは、恋人たちの部屋って入ったことある?」
「いや、ない。そこで頼めるの?」
「頼めるよ。じゃあ、行ってみようか」
ふたりは近くの恋人たちの部屋に入り、食事をした。
個室に誘われたってことは、していいってことだよな。
そんなことを考えながら食事のあと隣り合って簡易ベッドに座った。
この雰囲気で何もしないってことはないよな。
俺は邦子を抱き寄せキスをした。
久々の邦子とのディープキスで舞い上がる俺は邦子を押し倒し、ワンピースを脱がせて下着姿にした。
俺もすばやく服を脱ぎ捨てるとパンツ一枚の姿になった。
俺はキスしながらブラジャーの上から邦子のおっぱいを揉んだ。
邦子は俺のパンツの上からペニスを撫でてきた。
ふたりはしばらくじゃれあった。
恋人同士でないふたりなので、この辺が限界だろうと俺は思っていた。
しかし邦子から意外な提案があった。
「ごめん。今日は生理だから出来ないけど、口でしてあげるから仰向けに寝て」
「えっ。いいの?」
「このまま我慢なんて出来ないでしょ?」
俺はすぐさまパンツを脱いで簡易ベッドに横になった。
ペニスはギンギンに勃起していた。
「わあ、大きいね」
邦子はそう言うとペニスを掴み顔の横にもっていった。
「わたしの顔と同じくらいだよ」
そうからかうと邦子はペニスを咥えた。
そして口に含んだまま舌を使って舐める。
いったん口を離すと、今度は玉や裏筋を舐めてくる。
また、再びすっぽりと咥えて頭を上下させる。
やがて邦子は、イカそうと手を使いペニスをしごきだした。
しかし、緊張していたのか俺はなかなかイカなかった。
「強いね」
しごきながら邦子が言う。
「どうしよう。困ったね。なぜだかイカないな」
なんとも頼りなく俺がそう返すと
「生理だけどしよう」
邦子もフェラチオをしているうちに我慢出来なくなっていたようだ。
「いいの?」
「いいよ。ちょっと待って」
邦子はそう言うと、部屋にあったスキンを持ってきて、俺のペニスに付けてくれた。
そして邦子は全裸になると簡易ベッドに横になった。
幸い簡易ベッドなので、シーツは引いておらず血が付いてしまう心配はなかった。
「じゃあ、入れるよ」
そう言って俺は邦子の中にペニスを挿入しようと花びらにペニスを押し当てるがうまく入らない。
「もうちょっと下かな」
邦子がちょっと腰を浮かす。
初めての挿入で戸惑ったが、なんとか挿入した。
邦子の中は暖かく、ペニスが優しく包まれているようだった。
俺はゆっくり腰を動かした。
そして目の前には邦子のおっぱいがあった。
寝ていても形が崩れず見事なおっぱいだった。
俺は腰を動かしながらおっぱいを揉み、乳首を舐めた。
「ああっ。気持ちいい」
邦子は俺の頭を撫でながら悶えた。
「俺もすごい気持ちいいよ」
あれだけフェラチオされた後だったので、興奮した俺は激しく腰を動かしてしまい、すぐに絶頂を迎えそうになった。
「だめだ、イキそうだ」
「イッていいよ、一緒にいこう」
次の瞬間、大量の精子をスキンの中にはきだし、俺は果てた。
ペニスを引き抜くとうっすら血が付いていた。
「血が付いちゃったね」
邦子はそう言って俺のペニスをティッシュで拭いてくれた。
「あーあ、浮気しちゃった」
邦子はそう小声でつぶやいた。
そう、これは浮気であり本気ではないのだ。
(続く)
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