浅川健太郎の告白-第7話
私、浅川(あさかわ)健太郎(けんたろう)は46歳。会社は中堅だが次長。一応名前の通った私立大学卒だが、自慢する程ではない。
こんな私にも、いくつかの女性遍歴がある。
内緒にして頂くことを条件に、こっそり貴女だけにお話するので、笑わずに最後までお聞き下さい。
作家名:バロン椿
文字数:約2170文字(第7話)
管理番号:k143
「あ、明美さん……」
何か言おうとしたが、言葉が出てこない。明美さんはそのまま身を重ねて肌を合わせてきたが、彼女も興奮で顔が赤く上気していた。
「おっぱい、触って……」
「うん、うん……」
言われるままに胸に手をあて、おっぱいを掴む。温かくて柔らかい。加減なんか知らないから、ギュッと握ってしまい、「もっと優しく」と言われ、力を抜いて揉み出すと、「ああ、いい、いいわ……」と明美さんの悩ましい声が聞こえてきた。夢中になって全体を揉んだり乳首を指で摘まんだり、舐めたりしていると、明美さんがチンポに触れてきた。
その瞬間、私は「あっ」と思わず腰を引いてしまったが、追いかける明美さんの手に捕まり、ずるっと皮を剥かれて、しごかれると、おっぱいを揉む手が止まり、「あっ、あぁぁ……」と身が捩れる。さらに、クイッ、クイッと上下に擦りたてられたら、もうダメ。「あ、あ、あああ、あっ!あっ!あっ!……」と彼女にしがみつき、その手の中に勢い良く射精してしまった。
誠に恥ずかしいが、本当にあっという間だった。
私は放出感の心地よさもあり、ぐったりして、そのまま横になっていたが、手のひらについた私の粘っ濃い精液をティッシュで拭い取っていた明美さんは私と目が合うと、「終わりじゃないのよ」とそのティッシュを投げ捨てて、私に身を重ねると唇を合わせてきた。
だが、先程とは違って、激しく吸い立てるのではなく、しっとりと吸い付き、舌を絡めてじゃれあうような感じ。抱き合っている私にも甘酸っぱいような女の匂いがはっきりと分かる。また、チンポにも手を伸ばし、弄ってきたが、出したばかりだから、射精感が湧いてこない。慌てることのなかった私はおっぱいを弄るのを止め、その手を下に伸ばした。
ずり下げた手はおへそのあたりから、柔らかくてたっぷりした下腹に、そして、じょりっとした手触り。陰毛……さらに太腿に挟まれて窮屈なところに進めると「くちゃっ」とした肉片の重なりに触れた。小陰唇だ。
私は異様に興奮して、指先で重なり合った中心に探りを入れると温かくて濡れた感触がある。挿し入れると、ヌルッとしている。摩るとそのヌルヌルした感じが一層強くなり、明美さんは「はあ、はあ……」と喘ぎ、チンポを握った手が緩んだ。
抜き差しして、奥深くまで差し込んで肉襞を捏ねるようにゆっくりと弄ると、ヌルヌルを通り越し、びしょびしょに。声も「あっ、あ、あぁぁぁ……」と大きくなった。続けると、明美さんは「いや、いや、イヤッ……」と堪えかねたように身を捩って私にしがみついてきた。
だけど、どうしていいか分からない。すると、明美さんが陰毛の繁茂する股間をあますことなく晒すほどに大きく脚を開き、「早く」と私に上に乗るように促してきた。「う、うん」と頷き、言われるがままに明美さんに覆い被さると、勃起したチンポが濡れている小陰唇に押し重なった。
どうしたものかと思っていると、明美さんがすぐさまチンポを掴んで、濡れて口の開いたそこに嵌め込んだ。そして、迎え入れるように腰を突き上げてくると、チンポは膣の中にスッポリと根元まで入ってしまった。
あっけないほどに簡単な挿入だったが、中は窮屈。「大っきい」なんて明美さんが言ってくれたのはよく覚えている。しばらくそのまま抱き合っていたが、明美さんがゆっくりと腰をうねらせてきた。チンポが肉襞と擦られ、私も体が熱くなるが、「ああ、ああ、いいわ……健ちゃん、いいわ……」と明美さんも悩ましい声を出す。さらに、うねりが速まり、チンポが強く抜き差しされると、溢れ出る愛液もあいまって膣からグジュ、グジュと卑猥な音が出る。
こうなる、先程までは何でも無かったのに、腰の奥の方で精液の塊が動き出し、私は急に射精感が湧いてきた。堪らず、体を強ばらせて、明美さんにしがみついたが、どうにもならない。「あっ、で、出る……うっ!うっ!うっ!……」と呻きながら、ドクンドクンと脈打つチンポから大量の精液を明美さんの中に放ってしまった。
何もかもが、まるで夢のような出来事だが、短時間に2回も逝ってしまったから、私はぐったりとして、明美さんに重なったまましばらく動けなかった。
エピローグ
こうして、私は明美さんと初体験を済ませたのだが、男と女は簡単には終わらない。
その晩も、「健ちゃん、大好きよ」と明美さんが私を求め続け、明け方まで合わせて、五度も交わった。おかげで、私は宿舎に帰れなかったが、「うまくやっておくから」とママが言った通り、よっさんたちは何も言わなかった。
明美さんはママから、「いい加減にしなさいよ」と叱られたようだが、旦那がいないから歯止めが効かず、私たちの関係はアルバイト最終日まで毎晩続き、明日が別れという夜などは、私はスナックに行かず、管理人宿舎に直行して、セックスに夢中だった。
「イヤッ、ダメ、ダメ、逝っちゃうから……」
明美さんは濡れて濡れて、もう声が出ない。私は色々な女性と体を交えてきたが、この時の明美さんほど、愛しいと思った女性はいない。それほどに、明美さんはとても印象深く、顔立ちも、色白の体もよく覚えている。ただ、性器の形だけは、陰毛が濃かったことしか覚えていない。これはとても残念だ。
今も年賀状のやり取りをしているが、会ったのはあの時が最後。きっと美しく年齢を重ねたことだろうと願っている。
(続く)
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