マリッジピンク-第1話 2090文字 レモンコーヒー

マリッジピンク-第1話

主人公の桃香は人には言えない性的願望を持っている。結婚をする前にその望みを叶えようとするが、相手に選んだのは姉の夫。許されぬ関係の二人が織り成す欲望の数々をご覧下さい。

作家名:レモンコーヒー
文字数:約2090文字(第1話)
管理番号:k142

政略結婚を一年後に控えた桃香には、結婚前にやっておきたい事が3つあった。
(1)不倫
(2)3P
(3)性的絶頂を味わう
この願いを叶えてくれそうな人に、一人だけ心当たりがあった。姉の夫で、美容外科医をしている遠山昌也だ。姉の亜矢子は桃香より8つ上の32才で昌也も同い年。

桃香がこのような性的願望を持ったのには、少しだけ家庭環境が影響していた。父親が一代で始めた不動産業は成功し、二人の姉妹は裕福な家庭で育ったがその内面は複雑だった。父親はあちこちに愛人を作って家にはほとんど帰らず、母親の方もまた性には奔放だった。元モデルの母親は相当な美人で、スポーツジムのパーソナルトレーナーやデパートの外商の若い男を寝室に連れ込んではセックスを楽しんでいたのだ。母親は姉妹達にはその背徳を隠せているつもりだったようだが、二人は全てを知っていた。

知っていて何も言わなかったのは、それ以外は完璧で自慢の母親だったからなのだろう。ある程度の年齢になり、寝室から微かに漏れる母親の声があの時の声だとわかっても、桃香は母親に嫌悪感を抱かなかった。しかし亜矢子は逆。高校生になり自分に彼氏が出来ると、両親のような関係が汚い物に思え二人と距離をとるようになった。その上その彼氏に二股をかけられ、全てに嫌気が差した亜矢子は残りの青春を勉学に捧げ、家を出てアメリカの大学へと進学した。桃香が10才の時だった。
「多分もうこの家には戻らないわ。桃ちゃん、バイバイ」

亜矢子は去年の夏、突然昌也と一緒に日本へ戻って来た。亜矢子は大学卒業後はニューヨークの銀行で働いていたらしいが、結婚は事後報告で姉の夫に会うのはその日が始めてだった。遠山昌也は高身長でスタイルも良く、顔立ちは美形で優しい雰囲気があった。
「桃ちゃん、キレイになったわね」
「お姉ちゃんは変わらないわ」

久しぶりに会う亜矢子は、すっかり変わっていた。似合わない金髪と派手な服装は下品に見え、あれほど嫌っていた父親に夫のクリニックの開業資金をせがむ姿は、何だか哀れにさえ見えた。桃香は昌也が時々自分を見る、その絡み付くような視線を見逃さなかった。亜矢子と昌也は度々実家を訪れたが、昌也と桃香は軽く挨拶を交わす程度で、しばらくその関係に進展はなかった。急接近したのはつい最近の事だ。桃香がこっそりとライン番号を書いたメモを昌也に渡すと、すぐに返信があった。
昌也:二人で会いたい
桃香:抱いて

【海辺のホテル】

「僕でいいの?」
「私、来年結婚するの。面倒なのはマズイのよね。それはお兄さんも一緒でしょ。秘密を守ってくれる一番安全な相手としてお兄さんはベストだわ」
「まぁね」
昌也がそう言ってキスをしようとすると、桃香は顔を背けた。
「今はキスも優しい言葉もいらないの。シャワーも浴びなくていいから、すぐにして」
「見た目はキレイで清楚なお嬢様なのに、野蛮なセックスが好きなんだね。君は僕の好きなタイプだよ」
「今日はそういう気分なの」
昌也は桃香を大きな鏡に向かって立たせ、ワイドパンツとパンティを一緒に尻まで下げた。桃香の濃い茂みが鏡に映る。昌也はそれを指でかき分ける。指が沼に到着する。
「あっ…」
ギュッとつぐんでいる桃香の口から小さな喘ぎ声がもれた。
「ここも僕の好みだよ。もうこんなに濡れてイヤらしいね」

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そこには甘い液汁が満ちている。昌也が上下に指を動かすと、指にまとわりついた液汁がジュルジュルと音を立てる。たまらず桃香が言った。
「早く入れて」
沼から溢れた液汁が太ももを伝う。昌也はそれをゆっくり指で拭うと、自分の指についた透明な液体を桃香に見せた。
「舐めてごらん」
桃香は昌也の艶々した右手の人差し指にしゃぶりついた。昌也はその姿に我慢出来なくなり、自身の蜜棒を沼に突き刺した。激しく腰を動かす。昌也は奥地の弾力で抜けそうになるのをこらえ、その動きをさらに激しくする。
「気持ちいい、すごくいいの」
「どこが気持ちがいいか言ってごらん」
「クリ…あっ」
「君は本当に可愛いね」
昌也は絶頂寸前で沼から出た。

ベッドに移動しての2回戦。桃香は乱れた衣服を自分で脱いだ。昌也はベッドにあお向けに寝ている。蜜棒は天に向かってそそり立ち、桃香はそれを一気に咥える。口一杯に広がるはオスの微香と先端から滴る蜜液。桃香は、それ自体は美味しい物ではないと思っている。
「お兄さんの美味しい」
桃香は一瞬顔を上げ、上目遣いに昌也を見て言った。昌也は桃香の頭をゆっくり撫でる。桃香は男の人はフェラチオを望むと喜ぶ事を知っている。
「桃ちゃんは上手いね」
油断すると果ててしまいそうで、昌也は桃香の口から慌てて抜いた。桃香の唾液がまみれた蜜棒にコンドームをはめ、再び沼に入る。
「桃ちゃん、どこが気持ちいい?イヤらしい事いっぱい言って」
「オマ●コ。溶けちゃう」
桃香は昌也の体の下で揺れながら、何度もその言葉を言った。
…お兄さん、もうすぐイクわね…
激しいセックスの中で、桃香は冷静にそう思った。
「ダメだ、桃ちゃんもうイクよ、あぁー」
昌也が果てた。桃香も絶頂を演じた。昌也とのセックスが良かっただけに、それでもイケない自分に軽く絶望した。

(続く)

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