性エネルギーは地球を救う-第7話
ナオミは地球人、セイヤは金星人、二人はツインレイ(この世に存在するたった一人の運命の相手)の関係にある。
ナオミの住む地球が、温暖化の影響で気温上昇が急激に進み、人類が滅亡する危機を迎えた。
ナオミは性エネルギーを金星に飛ばし、セイヤに救いを求めた。
性エネルギーはナオミがオナニーして激しいオーガズムに達した時、ナオミの下半身に沸き起こる。ナオミは性エネルギーを会陰から金星に飛ばし、セイヤとコンタクトを取ることができるのだ。
ナオミの性エネルギーをキャッチしたセイヤは、ナオミの住む地球を救うことができるのだろうか?
作家名:城山アダムス
文字数:約2200文字(第7話)
管理番号:k141
7.銀河連合 セイヤ司令官
次の日の朝、ナオミがテレビをつけると、臨時ニュースが流れていた。
「臨時ニュースを申し上げます。昨夜、中国河北省で大規模な山火事が発生しました。地球温暖化の影響で空気が乾燥しており、懸命な消火活動が続けられていますが、山火事は中国全土に広がりつつあります。」
「ママ、山火事って怖いね。」
ニュースを見ていたセナが、テレビ画面に映し出された山火事の光景に怯えていた。
「山火事、早く治まればいいね。」
ナオミは怯えるセナをそっと抱きよせた。
その日の正午のニュースで山火事の続報が報道された。
「中国河北省で発生した山火事の勢いが衰えないまま、ロシアのシベリア地方にまで広がっています。この山火事の影響で地球の気温が2度上昇すると予想されます。」
地球温暖化が深刻化している。
翌日には中国からシベリアに広がった山火事は衰えを知らず、ヨーロッパまで広がり、地球の気温は3度上昇した。
3日後には地球規模の山火事による熱波はアメリカ大陸に広がり、ついに南米にも達した。
地球上の山林が燃えている。
地球の気温は5度上昇した。
セナの誕生日から5日後、海面上昇のニュースが報道された。
「臨時ニュースを申し上げます。地球の気温上昇に伴い、北極と南極の氷が解け始めています。海面上昇が続いています。海岸近くにいる人はすぐに高台に避難してください。」
東京やシンガポールなど、海に面した都市に海水が押し寄せてきた。日本では、東京や横浜、神戸、福岡、海外ではシンガポール、サンフランシスコなど、海に面した大都市の中心部に海水が押し寄せ、街中がパニックに陥っていた。
6日後になると、さらに深刻な事態が報道された。
「臨時ニュースを申し上げます。世界規模の山火事の影響により、今後24時間で地球の気温が急激に上昇することが予想されます。最高気温が60度を超える可能性もあります。エアコンをフルに稼働させ、暑さ対策を徹底してください。」
このまま放置しておくと、熱波で多くの人が熱中症にかかり、死亡する人も出てくる。
地球の気温上昇に歯止めが利かなくなり、生物のほとんどが滅びてしまう。
人類も滅亡する。
「ママ、熱いよう。」
ナオミは部屋のエアコンをフル稼働して室温を下げようと試みたが、室温はどんどん上がっていく。
「セナ、パパが助けてくれるから大丈夫。もう少しの辛抱よ。」
セナは汗びっしょりかき、意識がもうろうとしている。
ナオミも体中が汗にまみれ、強い倦怠感を感じた。
「このままではセナが危ない!」
ナオミはセイヤと性エネルギーでコンタクトを取ろうとオナニーを始めた。
暑さで体中に汗が噴き出していた。
懸命にクリトリスと膣を触るが、強い倦怠感に襲われ、性感が高まっていかない。
とうとうナオミは膣に指を入れたまま、意識を失ってしまった。
その時だ。
「ナオミ!ナオミ!」
セイヤからナオミに性エネルギーが送られた。
「ナオミ!ナオミ!」
セイヤは何度もナオミの名前を呼んだ。
やっとナオミの意識が戻った。
「セイヤ!」
ナオミはセイヤの姿を見つけた。
「ナオミ、銀河連合の宇宙船が地球の公転軌道に修正を加えて、地球を太陽から遠ざけている。地球の気温は太陽から遠くなるにつれて下がっていく。もう少しの辛抱だ。」
「セイヤ、ありがとう。」
ナオミがセイヤに声をかけた瞬間、セイヤの姿は消えた。
セイヤとナオミは20秒以上交信すると性エネルギーを1エナジー消費してしまう。
テレビで臨時ニュースを放送していた。
「臨時ニュースを申し上げます。地球が太陽系の軌道を外れ太陽から離れています。
太陽から離れたことにより、気温が5度下降しました。」
地球が太陽の周りを公転する軌道から離れて行っている。
セイヤと銀河連合が地球を太陽から遠ざけてくれたのだ。
地球が太陽から遠ざかるにつれ、気温がどんどん低下していった。
上空の大気が冷却され、大量の水蒸気が発生した。
水蒸気は地球上に大量の冷たい雨を降らせた。
やがて地球上の山火事が鎮火した。
北極と南極の気温が摂氏0度以下に下がり、再び氷結を始めた。
海水面が徐々に下がり始めた。
セイヤ司令官が銀河連合に命令し、地球の公転軌道を変え、太陽から遠ざけることで、地球を冷却し、温暖化の危機から救ってくれたのだ。
やがて地球の気温は平常に戻った。
「臨時ニュースを申し上げます。地球は気温が平常に戻りました。太陽公転の軌道から外れていた地球の軌道が、正常に戻りました。」
地球温暖化が終息し、地球の気温が平常に戻ると、セイヤと銀河連合は地球の公転をもとの軌道に戻してくれたのだ。
ナオミの体の倦怠感は消えていた。
セナも穏やかな顔で寝息を立てている。
ナオミは性器を触った。
セイヤの姿を思い浮かべながら、クリトリスを撫でた。
少しずつ性的興奮が高まってきた。
膣から愛液が溢れ、クリトリスが硬く勃起した。
全身に鋭い快感が走った。
強いオーガズムを感じた。
ナオミのチャクラから性エネルギーが放出された。
その瞬間、目の前にセイヤの姿が現れた。
「セイヤ、地球を救ってくれたのね。」
「銀河連合が地球を太陽の公転軌道から外し、地球を冷却してくれたんだ。」
「本当にありがとう。セナも救われたのよ!」
「ナオミが性エネルギーで素早く連絡してくれたおかげで、地球は救われたんだよ。」
「セイヤと銀河連合のおかげよ。」
「ナオミ。早く会いたい。」
「私も早く会いたい。」
「ナオミ、身体接触しよう!」
「はやくセイヤに抱かれたい!」
(続く)
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