奥様はセクシーレオタードがお好きなようで 第一夜-第6話 1830文字 邪道

奥様はセクシーレオタードがお好きなようで-第6話

婿同然で尻に敷かれつつも蠱惑的な美魔女の妻、郁子を愛する俺、久我山照彦。そんな恋女房があまりにセクシーなレオタードの魅力に憑りつかれ、フェチシズムの世界に巻き込まれる照彦。ついには、レオタードを制作する秘密結社に夫婦ともども連れ去られ、淫らな人体実験に晒される羽目に・・・。

作家名:邪道
文字数:約1830文字(第6話)
管理番号:k125

「あうんッ!!」
宝田が指示を出し、男がキーボードを操作すると同時に郁子はレオタード姿の肉体を反り返らせ、艶めかしく悶え始める。どうやらレオタードに仕込まれた低周波パッドが、起動されたらしい。我が妻、郁子の性欲を刺激する形で…。

「はわ・はわわわわ…ああッ、いや、そんなッ、もう、だめッ、らめッ…なんか、カラダ全体がくすぐったいし、…もういやッ…クリが…だんだんヒクついてくるしッ…」

既に理性も何もあったもんじゃないらしく、嫁は それにしても情けないまでに乳首は屹立し、レオタードに張り付く肌は汗に塗れ、レオタードの布地が食い込むように張り付いた恥丘に陰毛がぐしょ濡れになるほどの愛液が噴き出している。こうも卑猥な姿を晒せば、愛も覚めるんじゃないかって? 不思議なことに、俺はこの弄ばれっぱなしの憐憫な恋女房が可愛くてならない。むしろもっとエッチな姿を晒して欲しいとまで思う。

そんなスケベな亭主の俺の期待に応え、郁子は弄ばれ放題のいたぶられっぱなしだった。
「ああ…こんな恥ずかしいレオタード姿を見られるだけで…もう、濡れッ濡れッ! 愛液がッ、もうどんどん流れてくるしッ…っていうか止まらない~~ッ…」

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性欲に打ち負かされたらしい郁子は、情けなくも肉体の方も白旗を上げた状態だった。その『敗戦の弁』の通り、透け透けのレオタードの股間からトクントクンと流れ出るたび、ビクビクッと肢体を痙攣させた。
「て、照彦ぉ、た、助けてッ、ここから出してぇ~~~ッ」

と喘ぎ交じりに健気に助けを求めてくるが、椅子に拘束されたまま妻の痴態を拝むしかない俺になすすべはない。性感をコントロールされ、嬲られ放題の郁子の嬌声が木霊する。日頃の睦み合いの時以上にスケベな郁子の肉体が、生々しく躍動していく…。

「肉体のデータは出そろいました。新開発のレオタードのサンプルとしては、実験は完了ですが?」
と部下の一人が、宝田に水を向ける。 
「やはり八りょう穴の刺激は効果覿面のようですねぇ。さてと、ご主人?」
と、宝田は今度は俺に水を向ける。

「奥様…マダム郁子は我々にとって有為な人材です。そこで、ですが、奥様には今後も組織の一員として、レオタードの開発や情報収集に関して、様々なご協力を頂きたいのです。…ご了解いただけますかな?」
こ、今後も協力って…。どんなことをやらされるのか。戸惑う俺に宝田は畳みかける。

「奥様のレオタードに対するフェティシズムは、ご主人としても御理解いただけたはずですが? マダム郁子もご主人の同意が得られれば、より一層レオタードフェチの世界の耽美な心地良さを存分に味わえるはずですよ。それはご夫婦にとっても円満を保つ一助になるかと…。一応お断りしておきますと、奥様の実験画像はすべて記録されております。こちらの要望にお応えいただけぬ場合、しかるべき場所で公開することもございますよ、ふふふ」
と宝田が横目で、まだなおカプセル室で半白目を剥きながら恍惚の表情で、悦楽の波動に弄ばれる郁子を眺める。俺に選択肢はなかった―――。

————解放された俺たち夫婦は、帰宅後、あれだけの経験をさせられたにも拘らず、激しく睦み合ってしまった。嫁の痴態をあれだけ見せつけられた俺は性欲が漲っていたし、郁子はあれだけ性感を刺激されたのだからSEXへの欲求は最高潮に達していたようだ。が、その上郁子の方は妙にしおらしく可愛かった。騎乗位を保ったまま、郁子は俺を覗き込む。妙に蠱惑的な瞳で、だ。

「ごめんね、照彦…。あんな組織だとは思わなかったし…組織のために働かされることになるなんて…」
さすがの郁子も不安そうだ。いまだ現実の事とは思えぬ体験の数々。ま、そりゃあそうだろう。誘拐まがいの目に遭って、エローい拷問同然の人体実験をされたわけだから、今後どんな協力を求めてくるかわかったもんじゃない。が、郁子は少々声音を変える。

「でもね、照彦が私の…趣向を認めてくれたことだけはホッとしてるの。ダンナサマ公認のエッチな活動なら、それなりに大胆になれるし、怖いものない、でしょ? 報酬も高額みたいだしね」

郁子は急に挑戦的な色を瞳に湛える。おいおい、お前、大乗り気だろ。っていうか、俺は郁子に聞きたいことが山のようにあった。レオタードフェチに目覚めた高校時代の体験やら、宝田との関係やら…。しかし今は、妻との睦み合いが頂点を迎え疲労と快感がピークに達していた。互いがオーガズムに達した極めつけの快感に、時と身を委ねるばかりだった――――。
【第一夜完】

(終わり)

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